一時保養”親子ですごす春休みin北海道!”を実施しました。

一時保養”親子ですごす春休みin北海道!”を3月26日(土)~4月3日(日)の日程で実施しました。

総勢10家族33名がA,Bの2班に分かれて保養施設“かおりの郷”と定山渓“渓流荘”に滞在していただきました。A班5家族17名、大人5名、小学生2名、幼児8名、乳児2名。B班5家族16名、大人7人、中学生1名、小学生7名、幼児2名、乳児1名。
集合写真

主な行程 26日福島空港、仙台空港より飛行機で新空港へ 同日かおりの郷(B班)と定山渓渓流荘(A班)へ移動  4月3日(日)新千歳空港から福島空港、仙台空港へ移動。夕刻到着以降解散。
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期間中、まだ雪が残っている札幌の自然の中で過ごしていただきました。子ども達はスキーやそり滑り、かまくらや雪だるま作りなどの雪遊びを楽しんでいました。
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餅つきやピザを作ったり
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定山渓ビューホテル水の王国“ラグーン”で楽しみました。
ラグーン

滞在中は連日、小金湯温泉”まつの湯”さん、定山渓“渓流荘”さんのご厚意で温泉を利用させていただきました。
渓流荘
渓流荘さん
松の湯
まつの湯さん

希望者には、医師による健康相談や甲状腺検査を受けていただきました。夜は、スタッフも交えて語らいの時間を持つこともできました。
食事は、出来るだけ北海道産の食材をご用意しました。お米や野菜の多くは有機や無農薬の野菜を複数の支援者からご提供いただき、とても美味しくいただくことができました。
食事

保養は、線量の低い場所に滞在することで肉体や精神のリフレッシュが主な目的ですが、新たなコミュニティの可能性も見いだせたと思います。複数のご家族とボランティアが共同生活を送る中でお母さん達はリラックスして子ども達を見守ることができたと思います。また、子ども達は様々な人達の中で生活する中で短い間でしたが成長していく姿も垣間見られました。お互いに支え合い安心して暮らせる関係が保養期間にできたように思います。
足湯

今回の保養は、札幌市のさぽーとほっと基金の助成を受け実施することができました。また、食事の準備や生活サポート、子ども達との遊びなどに多くのボランティアのみなさんのご協力をいただきました。今回も東海大学の学生さんがボランティアとして参加していただき、自然の中で子ども達を思いっきり遊ばせることができました。本当にありがとうございました。
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保養を終えて参加者のみなさんは、リフレッシュして無事それぞれの地元に戻れらました。みなさんと過ごす中で、保養の機会が減ってきて参加することが難しくなってきていること、健康被害のリスクから子ども達を守るために、大変なご苦労をされていること等をお聞きしました。私達は今後も保養を継続 していくことを決意しています。さらに、支援する人、される人の関係から「共に生きる」関係を作って行こうと決意を新たにしています。

原発事故の翌年、「原発事故子ども・被災者生活支援法」が施行されましたが、政府は同法の基本理念にある、被災者自らの意思による居住、移動、帰還の選択の支援、子ども(胎児含む)および妊婦に対する特別の配慮、放射線影響の長期間にわたる確実な継続支援等を放棄しています。一部実施されていた一時避難のための住宅支援も打ち切られようとしています。甲状腺ガン、またはその疑いや様々な病変が報告されているにも関わらず、因果関係はないと断定し対策を怠っています。こうした切り捨てともいえる政策のなかで、子ども達の健康を守るためには一時保養がこれからも必要です。一時保養が継続できるよう、ご支援をお願いします。子ども達が安全に暮らせる未来のために、ともに行動していきましょう。
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