保養は新たな展開へ

ありがとうございます!札幌大学
~保養は新たな展開へ

24年夏休み保養は、これまでの保養所「かおりの郷」から、札幌市内豊平区の札幌大学に会場を移して実施されました。
すでにお知らせいたしましたが、震災から13年を経て、スタッフの高齢化による免許返納や車離れ、ご寄付の減少などにより、かおりの郷の家賃維持が困難になってきたこと、保養所の向かいの果樹園にヒグマが出没したことなど、いくつかの要因が重なり、10年続けてきた、かおりの郷での保養事業を断念いたしました。
保養スタートから13年、かおりの郷の開設からこんにちまで、多くのご支援をいただきまことにありがとうございました。
保養のニーズはまだまだなくならないことから継続を決定いたしました。
新たな会場として、札幌大学のセミナーハウスが、福島の親子の受け入れを決定してくださり、新たな保養が実現しました。
八剣山ほど自然は豊かではありませんが、羊が丘展望台に近く大学敷地内に原始林がありながら、交通便利な場所で空港からの連絡バスが2路線あるという環境です。この間、観光バスのドライバ―不足で空港からの交通手段が不安定なことなど社会的な要因の変化もありましたが、問題点も解決でき本当に保養にはふさわしい施設でした。
大学の「ウレシパクラブ」はアイヌ民族の方をはじめアイヌ文化に関心の高い方たちの大学サークルですが、保養初日に子どもたちにアイヌ文化を紹介いただき「アイヌ語カルタ」で遊んだり、楽しいひと時をすごさせていただきました。
また、大学の管弦楽団の方が演奏してくださったり、大学探検では学生食堂でランチなど、何から何まで大学、管理運営会社に多くのご支援をいただきました。セミナーハウスは、学生の研修の施設ですが、高校のサークルの合宿にも利用されており今回は、釧路の高校野球部、青森の高校女子卓球部とも同宿となり交流がありました。はじめてのことでしたが大学に感謝でいっぱいです。
今後も会場にさせていただけたらと考えています。
(代表 山口たか)

夏休み保養に参加して
夏の保養では大変お世話になり、本当にありがとうございました。娘も私も様ざまな体験をさせていただき、かけがえのない思い出ができました。
そして札幌の地でスタッフの皆さまがこれほどまでに福島に想いを寄せて活動をしていらっしゃることに深く感激いたしました。
娘も新しいお友だちができてうれしそうです。
東日本大震災及び福島原発事故に関しては辛いことがありましたが、今回スタッフの皆さまのやさしさに接したおかげで心があたたかくなりました。
スタッフの皆さまや保養参加者の皆さまと色々なお話ができて、人と話したり聞いたりすることの良さを考えさせられました。改めて感謝です。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
またお目にかかれること楽しみにしております。(いわき市 A・S )

体の保養と心の保養と
保養の1週間わがままな子どもたちと大変お世話になりました。
体の保養というより心の保養だと強く感じました。
福島県ナンバーの車で県外へ行くことに躊躇してなんとく煙たがれるのではないかと被害妄想になっていましたが、遠く顔も知らない私たちを想って下さる方がたいると知れたことは心強く、この温かさを私自身周りにお返ししなくてはいけないと思いました。
Uは、変顔大会で1位になれたことを誇りに思ってずーっとその顔をしていました。
自閉症で不登校なので何かの1番になったことは彼女にとって初めてで嬉しかったのだと思います。
人前で発表することが難しいので、親としてもうれしいです。
Uは「30歳になって一人で飛行機に乗る勇気が出たらまた北海道に行きます」と言っています。
Sは飛行機を見つけると「あれに乗って札幌いったんだよ」と自慢しています。
このたびは大変良い経験を母子共にありがとうございました。(郡山 K・W)

夏休み保養の報告をさせていただきます。遅くなり申し訳ありません。
「あの日」あの時生まれたお子さんはもう中学生です。
一方、原子力緊急事態宣言はいまだ発令中です。
子育てに不安が消えないのはある意味当然で、保養ニーズもなくなりません。
当会も高齢化が進んでおります。ぜひスタッフに参加ください!

札幌大学ーニュースレター2024夏