設立に向けて

ほっかいどうに、福島の子どもたちの保養所をつくろう

私たちは、福島の親子がいつでも、好きな期間、保養ができる恒常的な保養所を北海道につくる必要性を痛感しています。
福島の子どもたちの育ちを支援することは、すべての子どもたちの未来を切り開くことです。
東京電力福島第一原発の巨大苛酷事故の収束・廃炉までは気の遠くなるような時間が必要であり、深刻な状況にあると考えています。そして私たちは、放射性物質に感受性の強い子どもたちはもちろんのこと、希望するすべての人に避難の権利があると考えます。しかし、この間の政府、電力会社の取りくみをみていると、被害を過小評価し、まるで、原発事故などなかったかのように、再稼働への道が整えられようとしています。
一方、すでに、沖縄の久米島では、市民の支援による常設の保養施設が開設されました。これまで約500人が、思う存分外遊びを楽しみ、草花に触れ、砂や土で遊び、当たり前の子どもとしての日常を取り戻して、福島へ帰るという暮らしを選択しています。
チェルノブイリ原発事故で私たちが学んだことは、放射性物質による健康被害は時間が経過しても減少せず、世代をこえて引き継がれてしまうことや、低線量や内部被爆の影響の大きさです。一方、少しでも遠く、すこしでも長く、放射能汚染地域から離れることで、子どもたちが、免疫力を高めて、健康になっていくということも知りました。チェルノブイリの子どもたちの保養の実績から学び、沖縄の取り組みにならって、南と北で、放射性物質から離れて保養できる場をつくりたいのです。夏、春などの長期休暇以外にも福島の親子がいつでも、安心して保養できる常設の保養所開設をめざしています。

ご支援をお願い申し上げます。